東京主要5区のビル空室率、4ヵ月ぶり上昇
ビルディンググループは11日、2023年3月度の全国6大都市圏(東京、名古屋、大阪、福岡、札幌、仙台)の主要エリアにおけるオフィスビル市況調査結果を発表した。調査対象は、空室率が基準階床面積100坪以上の事務所ビル、推定成約賃料が同100〜300坪の事務所ビルで、23年3月1〜31日までの期間でテナント募集を行なった8,034棟。
東京主要5区(千代田区、中央区、港区、新宿区、渋谷区)の平均空室率は6.47%(前月比0.31ポイント上昇)と4ヵ月ぶりの上昇となった。複数棟の新築ビルが空室を抱えたまま竣工したことが要因。1坪当たり推定成約賃料は2万2,468円(前月比17円下落)と6ヵ月ぶりの下落。
区別では、千代田区3.83%(同1.62ポイント低下)、中央区7.67%(同1.30ポイント低下)、港区8.88%(同0.59ポイント上昇)、新宿区6.65%(同0.23ポイント低下)、渋谷区3.58%(同0.98ポイント低下)。同社は「23年度は継続的な新築ビルの供給が控えており、今後それらが市況に大きく影響することが予想される」とコメントしている。
その他の都市は、名古屋が空室率5.09%(同0.01ポイント上昇)・賃料1万3,591円(同33円減)、大阪4.30%(同0.05ポイント低下)・賃料1万2,793円(同19円減)、福岡5.08%(同0.48ポイント上昇)・賃料1万5,449円(同405円減)、札幌1.84%(同変動なし)・賃料1万2,351円(同801円減)、仙台2.87%(同0.38ポイント低下)・賃料1万1,435円(同31円増)となった。
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