販売事業売上が半減/アズ企画23年2月期2Q
(株)アズ企画設計は18日、2023年2月期第2四半期決算(非連結)と、今後の経営戦略に関する説明会を開催した。
当期(22年3月1日〜8月31日)は、売上高14億3,400万円(前年同期比51.9%減)、営業損失2億6,200万円(前年同期:営業利益1,700万円)、経常損失3億1,800万円(同:経常損失900万円)、当期純損失2億1,700万円(同:純損失1,100万円)。販売事業の売り上げが低水準、かつ販管費(租税公課等)の増加で、売り上げ・利益ともに低下した。通期業績予想に対する進捗状況は、売上高で13.4%。
不動産販売事業では、レジデンス1棟、保養所1棟、区分マンション1件を売却。取引件数が減り、平均販売金額も前年同期実績4億3,000万円から3億5,000万円に下落した。販売用不動産の在庫拡充に努め、52億円の在庫を確保。上半期に仕入れを行ない下期で売却するという下期偏重の傾向を、来期以降で徐々に改善していく方針。売上高は10億9,700万円(前年同期比58.1%減)、セグメント損失は1億7,300万円(前年同期:セグメント利益1億6,400万円)。
不動産賃貸事業は、東北ホテルの売り上げと収益不動産賃料収入が減少したが、東北ホテルの収益性が大幅に改善。売上高は2億2,700万円(前年同期比12.3%減)、セグメント損失は1,800万円(前年同期:セグメント損失5,200万円)となった。
同社代表取締役社長の松本俊人氏は、今後の営業戦略について「売上拡大のため、価格帯の向上と商品種別の多様化に取り組んでいる」と言及。融資の付きやすい属性の投資家への販売を目指し、取り扱いの中心を3億円のレジデンスにするとともに、10億〜20億円規模の収益不動産の取り扱いを拡充する。投資家からのさまざまなニーズに応えるため、取り扱うアセットタイプを増やし、商品種別の多様化を目指すとした。
また、震災から10年が経過し、当初の役割を全うした「アイルーム南三陸」については、1階部分をコールセンターに転用。2・3階部分を移設し、学生寮として再利用する。残りの東北ホテル3棟についても、寮や社宅への再利用、トレーラーハウス等へのコンバージョンを検討している。「雇用創出、地方創生などに貢献できる用途で再利用していく」(同氏)。
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