And Do、積極仕入れの姿勢は継続
(株)And Doホールディングスは23日、2022年6月期の決算説明会を開催。同社代表取締役社長CEOの安藤正弘氏が同期を振り返ると共に、3月末に公表した中期経営計画について説明した。
同期決算の概要は8月16日のニュースを参照。不動産売買事業およびハウス・リースバック事業は積極投資を行なった効果で業績が拡大。在庫・保有件数および金額が積み上がっており、不動産売買事業では販売用不動産と仕掛販売用不動産を合わせた件数が729件(前期比56.4%増)、総額153億3,900万円(同40.3%増)。ハウス・リースバックの期末の保有件数は645件(同90.2%増)、総額90億9,800万円(同94.1%増)にまで拡大している。フランチャイズ事業については、コロナ禍による退店拡大により、直営・FCを合わせた加盟店舗数が683店(同19店減)と減少したものの、今後の注力エリアとする関東については期末130店(同8店増)と増加した。
23年6月期を初年度とする中期経営計画では、最終年度である25年6月期の売上高518億円(22年6月期比25.2%増)、経常利益40億円(同35.7%増)を見込む。セグメント別では最終年度末時点での、フランチャイズ累計加盟店865店、ハウス・リースバック年間仕入れ件数1,440件、不動産売買の棚卸資産残高140億円などの目標を立てた。不動産売買事業では、コロナ禍の2年間で1棟賃貸住宅など大型案件が増えたが、今後はまちなかの個人住宅などの仕入れを再度積極化していく。
安藤氏は、今後力を入れていく事業として、金融事業を挙げた。特にリバースモーゲージ保証事業の強化を打ち出し、リバースモーゲージ保証残高を22年6月期末の88億円から最終年度末は506億円まで引き上げる。今年6月には、楽天銀行との間で銀行代理業委託契約を締結し、同行のリバースモーゲージ商品の申込媒介の受付を開始した。「リバースモーゲージはいまだ認知度が低いため、現状あまり伸びていないように見えるが、認知度が上がれば加速度的に普及が進んでいくだろう」(同氏)として、楽天銀行との取り組みを通じて、リバースモーゲージの市場拡大に取り組む。
また同氏は、今後の市況について「日本ではマイナス金利が続いているが、金利先高観も強まっているためこれまでのような強烈な売り手市場から、売り買いのバランスが改善した健全な市場に戻っていくのでは。地域ナンバーワンを目指す営業の強化に取り組むことで、生き残っていく」と語った。
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